2004/11/27

Thanksgiving2

Thanksgivingには旅行に出かける人が多いのですが、課題が山積みになっている僕は、のんびりIthacaで過ごしています。25日には街に残った友人宅でサンクスギビングパーティーが開かれました。料理を持ち寄りということだったのですが、意外や意外、みんな結構本格的なサンクスギビング料理を作ってるんですね。七面鳥はホストが用意して、マッシュポテト、クランベリーソース、パイ、ケーキ等々。なかなか豪勢でした。写真を撮り損ねたのが残念。昼過ぎから食べ始め、午後を通してアメフトの試合をテレビで観ながら、まったり過ごすというのが定番のようです。アメリカではクリスマスに次ぐビッグイベントみたい。

さて、サンクスギビングが終わると、セールが始まります。昨日(26日)は、友達の車でモール(ショッピングセンター)に行きましたが、数千台(言いすぎかな?)はあろうかという駐車場が満車状態。友人曰く、モールの駐車場はサンクスギビングの次の日の予想来客数を満たすように設計されているのだそう。なるほどね(本当かな?)。暖かくて安いコートを物色しましたが、めぼしいものは見当たらず。結局なにも買わずに帰ってきました。日本でも年末商戦が始まった頃でしょうか?

2004/11/24

焼酎「芋派」4年で3倍増える asahi.comから

芋好きの僕としては、なんとも嬉しいことで。今も、これを書きながらお湯割りを飲んでます。日本から持ってきた芋焼酎「薩摩衆(さつまんし)」。なんで芋焼酎が好きなのか。ふわぁと香る薩摩芋の匂いが、昔おばあちゃんがよく食べさせてくれた干し芋を彷彿させるからかも。

このアンケート結果、九州に本社がある会社のウェブページ上で行った調査であることから、サンプルに大分バイアスがかかってることは否めない。にしても、こんな記事が出たら芋焼酎を置く居酒屋が増えるんじゃないかなーと少し期待。

お酒ネタをもう一つ。こちらに来てから料理用に買った日本酒、月桂冠。よく見たらなんとMade in U.S.A.!アメリカでも日本酒を造っていたとは。全然、不思議じゃないけど驚きました。さらに!ラベルには日本酒の飲み方が書いてあって、熱燗、ロック(?!)、に続いて紹介されてたのが、「Sake Screw Driver」・・・。オレンジジュースと混ぜるらしい。試してみる気はおきませんでした。その後には「Sake Bloody Mary」。  ・・・。まあ、おいしいのかも知れないけど。

あ、別に毎日お酒を飲んでるわけじゃないですので。

2004/11/23

Thanksgiving

何かと忙しく、2週間も放置してしまいました。明日からはサンクスギビングの休暇で、5連休!アメリカのThanksgiving Dayは11月25日。日本の勤労感謝の日は11月23日。似たような時期に似たような行事があるものだなぁ、と意味をよく知らなかったので調べてみたら、広辞苑の定義は次のとおり。「勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝しあうとする日、もとは新嘗祭」。なるほど。英語のクラスで、日本にはThanksgivingにあたるものは無い、って言ってしまったけど訂正しなくては。同じクラスに官庁派遣の日本人もいたんだけど誰も知らなかったようで・・・。どうも日本人は自国の文化に無頓着な人が多いようです。

ところで、うちの大学、図書館が沢山あります。そのうちの一つがアジアを専門にしたKroch Library。もちろん日本に関する資料も大量にあり、中には「朝野(ちょうや)新聞 縮刷版 明治8年?」なんてものがあったり。中でも驚いたのが、図書館の一角にずらりと並ぶ漫画。手塚治虫シリーズから、こち亀、バガボンドなど手広くカバーした結構なコレクションです。立ち読みしている日本人がちらりほらり。ちょっと面白かったのが、下の写真。スラムダンク第3巻がハードカバー化されてます(笑)



日本の大学にはあまり無いだろうなぁ。”Manga”を研究する人でもいるのでしょうか。

2004/11/09

冬の到来

11月9日。今年初の雪が降りました。



ここのところ急に冷え込み、現在の外気温はマイナス6℃。歩いていると耳が痛くなります。昔、海の上で使っていた黒のニット帽を見たら、色々な思い出がよみがえってきました。でも長い間、潮風に晒されてきたこの帽子。よくよく眺めてみると、あまり人前で被れる状態とは言い難い。週末になったら、新しいものを探しに行こうと思います。

2004/11/06

個人感情と政治

国際地域開発計画という授業で、現在C.H.ターナー、A.トロンペナールス著”七つの資本主義”を輪読しています。米、日、独、仏、英、瑞典、蘭の7カ国における資本主義文化を読み進めていくうちに、アメリカ人の学生がこんな疑問を放ちました。「この本は婉曲的に合衆国の文化を批判しているようだわ。アメリカは経済的にも軍事的にも世界で最も力を持った、最高の国のはずなのに。・・・違うのかしら?」

・・・へ?

思わずポカーンとしてしまいました。そういう風に考えていたとは。まあ、やはりというべきか。授業柄、留学生が半数を占める教室は一瞬おかしな空気に包まれましたが、当の本人は気づく様子も無く。

授業終了後、メキシコからの留学生と話しました。僕があの発言には驚かされたと言うと彼女は、次のように答えました。「私もちょっとビックリした。やはり外の世界のことを知らない人が多いんじゃないかしら。でもアメリカのことを悪くは言いたくない。なんにしろ私を暖かく迎え入れて勉強させてくれてる国だし。それに友達に面と向かって国の批判をして、敵を作りたくない。」

学生の個人同士のつながり、思いが発言や行動に影響を及ぼす。全くもって当たり前のことですが、もしかしたら”国際政治の場においても、こういうファクターがある程度重要な働きをしているのではないか”。ふとそんな事を考えました。

2004/11/05

大統領選

ブッシュ大統領が再選を果たしました。戦後復興計画も未策定のまま、正当な理由無き戦争を始め、諸外国との関係を悪化させた彼。批判には事欠きません。ただ、彼は独裁者ではなく、世界の(トップを自負する)民主主義国家のリーダー。要するに国民の過半数が大統領とその政権、政治を支持しているわけです。もちろん前回のような不正が無かったことが前提ですが。

選挙の結果と今後の予測については、Asahi.comに掲載された森田氏の見解が的を射ていると感じました。要約すると、ブッシュ大統領は国内の経済情勢から国民の目を他へ向けさせるためのイスラエル政策とアルカイダ対策を採った。これが9.11を引き起こし、さらに強硬な対テロ政策を遂行したが、中国もロシアもそれぞれの事情から強く反対できない。ただし無事に再選を果たした今、この政策も(必要性が薄れたため)徐々におとなしくなるであろう、との見方です。なるほど、わかりやすい。いずれにせよアメリカが中東政策を見直さない限り、テロという名の戦争は終わらないと僕は考えています。

ところで、アメリカ全体を青と赤に塗り分けた地図、ご覧になった方も多いと思います。西海岸と東北部が青、残りが赤、と二分された様相を示しており、如何にもアメリカは分断されたというイメージを受けます。中にはUSA=Ununited States of Americaなんて言う人もいましたけど。ただ、County(郡)レベルの地図を見るとそんなにはっきり分かれているわけではないということが分かります。全体的に紫色(五分五分)のところが多いです。

さて、ミクロな話へ。大統領選の翌日、とある授業で教授が選挙の話題に軽く触れました。途端、隣に座っていたアメリカ人の女の子が泣き出したんです(!)。教授の発言内容がどうこうというわけではなく、選挙を思い出して泣いてました。熱烈な民主党支持者の彼女。よほど悔しかったのか、悲しかったのか。真意はわかりませんが、とにかく”選挙の結果を受けて泣く学生がいる”という事実が衝撃でした。日本、少なくとも僕の知人にはこんな人いません。びっくりです。とはいえ別にこういう学生が沢山いるわけではないです。誤解なさいませんように。

Helloween2 補足

下の写真を見て、本物のCheney氏と勘違いされる方が多いようですが、お面を被った友人です。念のため。