2005/10/28

イスラームとか

セネガルへ帰ってまいりました。てゆーか、暑い!!普通に30℃です。あと2週間もしたら暑さも多少は和らぐとのことですがギラギラと照り付ける太陽を見ていると本当かなぁ、といったところです。

ところで今日は金曜日。毎週金曜日、午後2時ごろにダカールの中心街にいると面白い光景が見られます。セネガル人の大半が信仰しているイスラム教はご存知のように一日5回の礼拝が義務付けられているのですが、金曜2時の礼拝は大々的にやるようで、礼拝所であるモスクに入りきらない人たちが道端でお祈りをします。といってもその数が半端ありません。礼拝の15分前くらいになると、どこからともなくワラワラと人が集まり、各々持参した絨毯を地面に広げて座り込みます。文字通り、道路が埋め尽くされるんです。写真は恐れ多くて撮れませんがちょっと異様な光景です。ちなみに外で礼拝するのは男性のみ。女性は屋内でやるとか。

そして時間になると、どこからともなく(といっても大音響で)聞こえてくる祈りの言葉に合わせて一斉に立ったり、座ったり、祈ったりを繰り返します。炎天下で。しかも今はラマダンの最中だから日中の飲食を一切断ってのこと。これだけ多くの人にこれだけ大変なことをやらせてしまうアッラーってすごい、と妙なところに感心してしまいます。自分は確固たる宗教を持っていないので理解し難いのですが。

10分ほどの礼拝が終わると、これまたゾロゾロと移動していきます。このときばかりは渋谷の駅前交差点なみに道が混みます。そしてこれまた、どこからともなく物乞いが沢山やってきます。イスラムの教えの一つに、恵まれない者には分け与える、というものがあるそうで、それを当て込んでのことでしょう。

彼らの多くは奇形で自由に歩けない人たち。手にした小銭をチャリチャリ鳴らして、恵みを乞う。見ず知らずの他人に物を乞うことでしか生きられない心情とはいかなるものか。そしてどういった気持ちでお金を受け取るのか。正直、かなり恵まれた立場にある自分としては想像を絶するものだと思います。なんというか虚無感を感じます。みなさんはどう思いますか?
|