2005/09/02

タクシー

ダカール市内での交通手段はもっぱらタクシー。安価なワゴン型のバスもあるのですが、こちらはスリの巣窟らしくセネガル人でさえ危ないというので保険の意味も兼ねてタクシーを利用しています。

黄色と黒のツートンカラーの車体は大抵ボロボロで、ヘッドライトが割れている、フロントガラスがヒビだらけなのは当たり前。スピードメーターは動かないし、窓も開かない(もしくは閉まらない)、そんなのばっかりです。ドアノブが壊れていて外からしか開かない車も多く、最初は降りるときに戸惑ったり
したけれど、最近ではさっと窓から手を出して外の取っ手を操作するワザも覚えました。(笑)

走っている車種は、CARINA、COROLLA、CAMRY、CORONAなど。たまにルノーやプジョーも見ますが、実に9割以上がトヨタ車です。セネガルであれば、日本車よりフランス車の方が安いだろうに、なんでだ?と思い運転手に聞いてみました。いわく「ディーゼルならトヨタが一番。ほとんど故障が無いからな。プジョーなんて乗ってみろ、半年で壊れて商売にならんよ。」現在ダカールを走っているタクシーは80年代に輸入された中古車がほとんどらしい。以来20年近く走り続けているトヨタってすごいです。

セネガル人は意外とキレイ好きのようで、タクシーも含めて道端で洗車しているところをよく見かけます。この辺もトヨタの長寿命に貢献しているのかもしれません。

ちなみに料金は全て乗車前の交渉で決まります。昔はメーターを利用していたらしいけれど渋滞が多いことから不満が続出し、現在のシステムに落ち着いたとか。料金は目的地までの距離と所要時間をもとに決まり、これまでの経験によれば大体10分の乗車で500フラン(100円)といったところでしょう
か。大抵の運転手は1.5?2倍くらいの値段をふっかけてきまが、どこまで下げられるかはこちらの気分とウデ次第。750フランか800フランか(=150円か160円か)で言い争いをしていると、たまにバカらしくなります。

現在ダカールは雨季の真っ最中なのですが、雨が降るといたるところで道路が冠水し、渋滞がひどくなります。それに従いタクシーの料金も跳ね上がる。交通効率が極端に落ちますから、経済的な損失も大きいと思います。

94年にJICAの事業でダカールの雨水排水設備計画を作っていますが、資金不足のため結局実行されなかったとか。現状を見る限り、未だに作られていないのでしょう。そろそろ計画を見直してなんとかした方がいいんでない?と曇り空に思う今日この頃であります。
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